ラジオ、再び。
久々に息子と共に寝落ちするのを回避した今夜、久々にラジオをつけてみた。あ、これは夜起きて作業するお供にいいな、と思った。
夜お風呂に入って、息子を寝かしつけていると、自分もどんどん眠くなってきて、それから再び起きだして皿洗いとか洗濯たたみをするというのは、結構キツイ。「やりたいこと」というよりは「やらなきゃいけないこと」だし、独りぼっちだし。
そういうときには音楽を聴くという手もあるが、夜に限っては、なんだかそこまで惹かれない。でも今日ラジオをつけて「お、いいな」と思った。理由はなんだろうと考えてみたが、それは多分、人の話し声がするからだと思う。
音楽を聴くというのは、あくまで自分一人の行動。でもラジオだと、パーソナリティがなにかと話をしているので、「人」を感じることができる。受験生や長距離トラックの運転手などにラジオリスナーが多い気がするのも、そういうラジオの特性によるのではないか。NHKのラジオ深夜便が中・高年に人気というのも頷ける。
最近ラジオから遠ざかっていたけれど、思えば私もティーンエイジャーの頃はずいぶんラジオのお世話になった。
中学生の頃は、「赤坂泰彦のミリオンナイツ」(東京FM系列)。友だちと連名でFAXを出して、採用されたこともある。「うさんくさいポップス」という名物コーナーが懐かしい。
この番組のあとが、かの有名な「ジェットストリーム」で、ジェット機の離陸音と共に渋いナレーションが入る。私は深夜に響くこの離陸音が苦手で、これを聞くと勉強もなにも打ち止めにして眠ることにしていた。
高校生になって、赤坂泰彦がミリオンナイツのDJを辞めてしまったあとは、友だちにすすめられて「ミュージックスクエア」(NHKFM)。基本的には普通のジャパニーズポップス&ロックがかかるのだが、リスナーが、というか番組が?いい方向に偏っていて、私の好きなスピッツやミスチルが人気だった。
「ミュージックスクエア」の後ろの番組は「青春アドベンチャー」というNHKっぽい名前のラジオドラマで、名前のダサさとは裏腹になかなかいい作品をドラマ化していた。この番組で聞いて興味を持って、コナン・ドイルの『ロストワールド』を本屋で探して買ったことも思い出す。
高校生のときは、日曜日の昼間もラジオを聞いていた。
- 東京FM系列11時台の「ハート・オブ・サンデー」(キューピー提供で、途中でサラダのレシピが紹介される)…現在も放送中
から、お昼を挟んで
- 14時台の「山下達郎のサンデー・ソングブック」(山下達郎の立て板に水の音楽知識がすごい)…現在も放送中
- 15時台のドリカムの番組…終了
- 16時台の「福山雅治 SUZUKIトーキングF.M.」(下ネタもバシバシ出る)…現在も放送中
- 17時台のユーミンの番組(恋愛相談とユーミンの回答が深い)…13時台に移動
まで、だらだら英語や古典の予習をしながら…。
私はそんなに音楽好きではないけれども、ラジオで知ったり好きになったりした曲もいろいろあったなあ。
ラジオを離れて10年ほど、番組もずいぶん変わっているようだが、試しにしばらく聞いてみよう。聞くために起きてみよう。…もちろん、家事もするんですよ。