最近のワタクシ

 なんだかブログが滞っております。私自身も夏バテ気味で、いろんなことがシャキッとしない。そういうときは自己嫌悪に陥る前に、手や体を動かすことです。手始めに、ブログを今日からちゃんと書くぞ!

 ということで、とりあえず、奈良に帰省した時のことをまとめておきます。

 金曜日から月曜日まで、奈良にある夫の実家に帰省していました。本当は私の実家にも帰りたかったのですが、奈良と宮城、西と東に短いお盆の間に帰るのは難しい…そちらは秋のゴールデンウィーク?に回しました。
 奈良では、「せっかくなので奈良のまちをそぞろ歩きたい」という夫の希望もあり、奈良県らしさを味わう日々でした。

 14日は夜に奈良市内に出かけ、東大寺春日大社の界隈でおこなわれる「なら燈花会」を鑑賞。池の周りや芝生にろうそくを灯したあかりがたくさん置かれているさまは、とっても風情のあるものでした。

 実は10年前に始まった、新しいイベント。ただ広いところに同じようにあかりを置いても多分こういうふうにはならなくて、まわりにある奈良の歴史遺産が雰囲気を盛りたてていると感じました。

 15日、新聞で前日の「春日大社 中元万燈籠」(まんどうろう?ばんどうろう?)の記事を見た夫が行ってみたいと言い出し、再び夜の奈良市内へ。ちなみに夫の実家は隣の大和郡山市。二日連続で義父に車を出してもらい、夜に子どもを連れだすことに若干の疑問は感じましたが、まあ、マイペースな夫らしい…。
 世界遺産にもなっている春日大社、そこに寄進されている3000基の燈籠すべてに灯を入れる万燈籠は、なんと800年の歴史を持つ行事だとか。
 幾重にも並ぶ燈籠の灯りと、購入した特製の提灯の灯りだけを頼りに参道を進むのですが、燈籠の灯りの美しさとともに、夜の暗さをあらためて感じます。電気のない昔の夜とはこんな感じだったのだろうか…過去に読んだ歴史小説・時代小説の夜の場面がまざまざと思い出されました。
 それにしても燈籠の多いこと!息子の七五三でも来たのですが、こんなにあるようには感じませんでした。
 ちなみに日が落ちる前に訪れた東大寺二月堂、お水とりが有名ですが、ここからの景色も絶景でした!「鹿を見るほうがいい」とご機嫌ナナメだった息子も、「すごいきれい…」と絶句。

 16日、「近鉄電車に乗りたい!」という鉄っちゃん息子の声に応えて奈良・大阪県境の生駒山へ。
 ふもとの生駒の街の都会ぶりに驚きつつ、派手!なケーブルカーで山頂へ。遊園地で遊んできました。
 山頂から周囲を見渡すと、大阪の街、奈良の街が一望できます。特に奈良に関しては、前日までに車窓から平城京跡を見たり、燈花会や万燈籠に触れていたこともあり、この開けた土地に都が建てられた必然、土地に刻まれた歴史など、奈良の底力を感じずにはいられませんでした。
 奈良に来るときは、大阪から入るので、必ずこの生駒山の下を通る生駒トンネルを車で通ります。生駒山からの景色からも歴史の重みを感じるのですが、私はこのトンネルを通るとき毎回、映画「パッチギ!」で聞いた「トンネルを掘るときにたくさんの在日朝鮮人が犠牲になった」という話を思い出してもいます。

パッチギ! (特別価格版) [DVD]

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 賛否両論ある「パッチギ!」ですが、私はけっこう好きです。沢尻エリカはすごくかわいいし、「イムジン河」は切ない。デリケートな問題を扱っているわけですが、そのデリケートな問題を、とにかく一面からでも見せてくれているこの映画は貴重だと思います。


追記(2009.8.21)
 その後調べたところ、いわゆる「生駒トンネル」というのは鉄道が通っているトンネルで、車が通るトンネルは「阪奈トンネル」というそうです。
 さらに、最初の生駒トンネルが掘られたのは明治〜大正時代で、このときに起きた落盤事故で、日本人の労働者とともに朝鮮半島からの出稼ぎ労働者が犠牲になったそうです。
 あくまでwikipediaの記述ですが、明らかな間違いは正したほうがよいと思うので追記しました。