生産性の問題

 今日と明日は国立大学の二次試験(前期)のため、大学は受験生でいっぱいだ。私の研究室のあるフロアでは試験はおこなわれないので、部屋に入れたかもしれないのだが、ちょっと確信が持てなかったし、大学に行っても妙な空気が流れていそうだと思ったので、家で仕事をすることにした。
 家で仕事をすれば、行き帰りの時間が短縮できてよいのだが、やはり「家のことが目に入る」、「机が狭い」、「誘惑が多い(テレビ、新聞、マンガ・・・)」、「緊張感がない」などの理由であまりはかどらない。やはり「大学に行く」という行為や研究室という場が持つ意味ってあるんだなあ、と思う。
 「研究する場所」と「生活する場所」が違うことで、研究と生活それぞれのスイッチが入るし、集中度も高まっているということも実感。
 しかし、たかだか20分のプレゼンテーションが全然仕上がらないのはなぜ?どうにも自分の時間当たり生産性が低くて悲しい。よく、子育てしていると限られた時間でやろうとするから生産性が上がるなんていうけれど、そしてその理屈はよく分かるけれど、頭の中がとっ散らかっていて全然そういう風にならないのです。
 多分、「限られた時間」というのが具体的にどのくらいの時間なのか、ちゃんと認識していないのがまずいんだと思う。あと、「この量はこのくらいの時間でできる」とか、そういう見積もりが常に甘い。さらに「何ができていればできたことになるのか」というのが見えていない。とっ散らかっているというのは、多分そういうことだ。
 ああ、日本の稲作くらいの時間当たり生産性が欲しいなあ。